2022/07/07 16:30

快速で通り過ぎて行った梅雨から7月に入り、遂に夏本番ですね。
台風の時期ですが水害への備えは大丈夫でしょうか?
お出かけの際は川の様子をよく観察して、くれぐれも水辺の事故にお気を付けくださいませ。

(前回はこちら https://sekihanizumo.theshop.jp/blog/2022/06/14/161009


前回、「次で斐川セレクションは最後かもしれない…」とかなんとか言ってましたが、
訪れていない神社には狛犬が何組も残されているパターンが多く、今回では終わらなさそうです。

それだけ、この町の人々が神社や氏神様を大事に思っているということですね


さて、今回は主に会社近くの神社へ。
存在は知っていましたが、入社してから全く足を運んでいませんでしたのでご挨拶も…。


(佐支多神社)

とてつもなく大きな狛犬がお出迎え。

なんだか前足がスラリとしています。
というより、首から下の筋肉がとてつもなく雄々しいです。

入り口左側の掲揚台(?)の前には小さな狛犬も。




口の中の玉がガムボールのようでかわいい…。
いわゆる岡崎現代型だと思われますが、玉を咥えているのは珍しい気がします。

境内へ入っていくと、本殿の後ろに先代と思しき狛犬が居ました。



台座の記録によると弘化2年。なんと、正面の狛犬の151年前でした。
前・後ろ足の比率とサイズ感が似ているので、こちらを模して制作されたようです。
正面の後輩狛犬と比べると、眼球が大きいですね。

更に摂社にミニミニ狛犬も発見。



この神社の阿形は縄を咥えるルールがあるのでしょうか…。
縄を外したら、遠吠えするのかもしれません。

次は、少し南にある神社へ参ります。


(神庭 諏訪神社)

鳥居をくぐってまず出迎えてくれるのがコチラの一対。
吽形は少し胸を張り、肩をすぼめて緊張しているようにも見えます。

そのまま階段を上がっていくと随身門の前にはひときわ大きな狛犬が…。



こちらは昭和7年の狛犬で、先ほど狛犬(平成8年)より64年前のものです。
しかし、あまり風化しておらず精巧な部分もしっかり残っています。
雨水が当たりにくいんでしょうか。



子が手を置いているのは何でしょうか。植物にも見えますが。

諏訪神社の境内は想像よりずっと広く、
小さな石碑や摂社にも看板が立つような、想いを感じる神社でした。


さてさて、弊社の近くにはもう一社、諏訪神社が鎮座しています。


(学頭 諏訪神社)

こちらの諏訪神社は勇型の狛犬。
全面の風化は激しいですが、後ろ面は在りし日の面影を感じさせてくれます。


(別角度の2体)

毛の巻き具合が強い狛犬だったようです。阿形はさながらライオンのようです。
前面だけ風化が激しいのは、風向きの関係でしょうか。



こちらは2つの摂社を守っていた狛犬。
子は玉を渡すまいと、小さな前足でぎゅっとつかんでいます。



同じく、摂社を守っていたミニ狛犬。
こちらの神社は本当に多くの摂社があるようです。



境内はまっすぐに伸びた杉の木や竹に囲まれていて、
おそらく荒神だと思われる小さな祠も数多く建立されています。
どこかで土地の工事が行われるたびに移動してきたのかもしれません。

何らかの形で当時の信仰が残るのは郷土史の観点からもありがたいですね。


次は高速道路の高架下に鎮座している神社。


(波迦神社)

ピンと足を伸ばした一対。
小さな疎水沿いの階段を上がったところで待ち構えていましたよ。

難しい場所にあるため迷いましたが、偶然通りかかった方が案内してくださることに…。
その方が管理もされているようで、境内はさっぱりと草も無く非常にキレイでした。


(記念碑と神像 記念碑の背後には高架が見える)

社殿の隅に女性の石像。
倭建命(ヤマトタケルノミコト)を祀っているので、もしかしたらあの伝説のときの姿かも?
写真では見えませんが、右手に穴が空いていたので何かを持っていたと思われます。

合祀記念の石碑もありました(左面に明治四十四年五月二日とあり)
おそらくですが、反対側に鎮座していた摂社がそうなのでしょう。
諏訪神社とありますが、先ほどの2つの諏訪神社にそれらしい説明もなかったので、
昔、同名の神社が近くにあったようです。


さて、最後は斐川町の西端へ移動します。


(鳥屋神社)

参拝者の方を睨まず、前向きです。
よく見ると吽形は左眉が少し下がっているので、反対側から見ると憂いを帯びたように見えます。
儚げイケメンですね。



ちなみに鳥屋神社は、素敵な立地にありますので近くに立ち寄ったら足を運んでいただきたいスポットです。

国譲りの話合い前のすったもんだの際、
大国主命の子である建御名方命(タケミナカタノミコト)が投げた大岩がここまで飛んできて、
その岩の上に建立したのがこの神社ということらしいです。

気になったのでマップで直線距離を調べたところ11.02kmでした。
落下地点に誰もいなかったことを祈ります。

現在では名前の通り、近くの田畑では鳥が休む姿を見ることができる穏やかな場所です。




今回も斐川町の様々な狛犬を紹介してまいりました。

まだ紹介していない狛犬の中にはわざと後回しにしてしまっているものもあります。
それは…

山 頂 に あ る 神 社


そこまで気合を入れる必要もない場所ですが、私は想像するだけで怯んでしまいます。
もし頑張れたら紹介します。

では、また。