2021/07/07 11:34

こんにちは!

出雲地方の狛犬を紹介する狛犬セレクション第2回。
今回は色のある狛犬から紹介していきます。


(前回の出雲地方の狛犬の簡単な説明についてはこちら↓)
https://sekihanizumo.theshop.jp/blog/2021/06/25/153747


着彩をほどこしている狛犬の多くは木造です。
よく見るのは神社の随身門(楼門)の中に置かれている黄色や青、緑、白のものでしょうか。

石の狛犬は色が着いていても、口や牙・爪・瞳など一部に留まっていることがほとんどです。


(出雲市上塩冶町 塩冶神社 階段上すぐの狛犬)


(出雲市佐田町 伊秩神社)


木彫りは明治時代に色がある程度決めらていたようですが、
石造は色も箇所もこれといった決まりが無くバラバラです。

しかし出雲地方は口元を赤、牙・爪を金や白で塗っているものが多いようですね。


(出雲市今市町 日吉神社)

こちらは瞳を金色にして子どもや玉も美しく着彩しているもの。


(出雲市大島町 大嶋神社)

土台も塗っているタイプ
奉納当時はさぞや華やかであったと想像できますね。


(出雲市大社町 大土地神社)

こちらはまだ金色が鮮やかに残っています。
そして土台もなかなか変わっていますね。

因みに来待石で作られた狛犬は、その加工しやすい特徴を活かして丸い台座の物も多くみられます。


(雲南市木次町 河邊神社)

着彩&丸台の狛犬
瞳や手足が大きめで可愛らしいですね。



(雲南市大東町 佐世神社)

丸台だと座型多いですが、勇み型のものもありました。


(松江市鹿島町 佐太神社)

こちらは巨大かつ彫刻が精巧な狛犬。
撮影も見上げて撮ることしかできず、近くで見ると迫力満点です。


(出雲市大津町 雲根神社)

今回は着彩・丸台のものを中心に紹介しました。
今まで紹介したものを見てお気づきになった方もおられるかと思いますが、
傍らに子どもが居たり(子取り)、玉を持っている(玉取り)狛犬もいます。



(阿形の足元アップ 玉をもった子が居る)

ちょこんと乗せたちっちゃな手がプリティー!
一般的には吽形が玉を片手で押さえているものをよく見るかもしれません。
次回はまず、この多彩な玉持ちの狛犬にクローズアップしてみようかと思います。

ではまた!