2021/10/01 08:28

皆さんこんにちは。

突然ですが、石はお好きでしょうか。


最近では、各地でミネラルショー・ミネラルフェアが開催され人気を博しています。

しかしそれでも、巷で話題の石はいわゆるパワーストーンや宝石などの貴石・半貴石がほとんど。
もちろん好きですよ。むしろ大好きなんですけれども、身近な石の人気も出てほしい。

その辺りですれ違いを感じたことのある方々は、
一度は「おじゃる丸のカズマくんみたいですね」と言われたことがあるのではないでしょうか。
(ちなみにカズマくんは好きなのは“なんでもないただの小石”です、少しでも特徴があってはいけません)

しかし!普段気をとめないかたも、一度観察をすると
「楽しい!」「もっと探しに行きたい!」と興味を持ってくれる方が多いんですよ。

なので石好き仲間を増やすべく、
今回は海で見つけた身近な石ころの中から魅力的な仲間たちを紹介します!

※※石の観察は、国や県、各自治体の法令に従ってください。私有地に無断で入ってはいけません。※※



まずは、このあたりの石は見覚えがあるのではないでしょうか。


(花崗岩)

花崗岩は地球上でありふれた岩で、主に、長石・石英・雲母で構成されます。
とても固いので石碑・墓石によく利用されていて、エジプトのオベリスクも花崗岩でできています。

黒い雲母の輝きが魅力的ですね。
白いものはわかめおにぎりみたいでかわいいです。


次は、子供たちが「あっ!綺麗な石が落ちてる!」と拾い上げそうな石。


(石英)

この石英は、実は巷で売られている水晶と種類は同じなんです。
一般的に、透明な石英のことを『水晶』と呼んでいます。
(結晶の大きさで見た目や呼称が変化するようです)

色も多様で美しく、濡れると一層輝きを増すのが魅力です。
割れた面では結晶が観察できて楽しいですね。

石英の仲間は他にもあります。


(メノウ・玉髄)

メノウ・玉髄(カルセドニー)は石英より小さな結晶でできていますが、成分(二酸化珪素)は同じです。
縞模様、または繊維模様の入っているものを『瑪瑙(メノウ)』、ぶどう状・鍾乳状に成長する一様な物を『玉髄』と呼びます。



赤やオレンジの玉髄はカーネリアンと呼ばれています。
なめらかな手触りで、光に透かすととてもきれいです。

緑の物はクリソプレーズと呼ばれますが、あまり近くでは見かけません。




岩石の中にある石英の仲間をじっくり観察するのも楽しいです。
右下の物はわかりにくいですが、紫色の縞を持っています。
小さく空いた穴からはキラキラした結晶を見ることもできますよ。


(ジャスパー)

ジャスパー(碧玉)も玉髄の一種ですが、不純物を20%以上含んでいます。

古くは勾玉の材料としても使われた碧玉。
落ちているときはなんでもないようにみえますが、磨くと真ん中下の物の様に艶やかに輝きます。


(砂岩)

堆積岩の一種である砂岩。
木星のようであったり、地図のようであったり、模様の多彩ではピカイチです。
海にあるものは磨かれて触り心地もサラサラ。



色々な模様の石を並べてみました。
縞、ツートンなどちょっとオシャレですね。



泥岩

泥岩はとても脆く、微かな力で崩れ落ちます。

穴の開いている泥岩があったので拾い上げてみますと、中に貝がいました。
これはニオガイという穿孔貝の一種で、殻の表面のギザギザで岩を削って穴の中で過ごします。
ちなみに、ニオ(鳰)というのはカイツブリのことらしい。



(珪化木)

珪化木は長い年月を経て、細胞組織が鉱物に置換され石になった樹木です。
まだ木目が残っています。

大型で立派な物からは木の種類や年代がわかるそうです。
かなり固いのですが、個人的にはこれで勾玉が作りたいです。



(石灰つぶ)

温泉の湯の華(温泉華)によく似ていますが、これは石灰藻類が作り出したもので、成分は方解石。
このつぶつぶのカリフラワーの様な石は、1カ所でしか見たことがありません。
どういった条件の場所にできるのでしょうか・・・。



また、海岸を歩いていると石以外にも面白い物が見つかることもあります。
ここからは石ではなく、所有のないいわゆる漂流物となります。


(シーグラス・陶器片)

こちらはシーグラスと陶器片。よくビーチコーマーと呼ばれる方々が拾い集めておられますね。
波にもまれて丸く擦れた姿は、ハンドメイド界隈でも人気です。

陶器片も時々年代物が見つかって楽しいですよ。


(右:ウランガラス)

ときどきシーグラスの中には、ウランガラスとよばれる現在は生産されていないガラスがあります。
ウランガラスにブラックライトを当てると光ることで判別できます。



(コーパル)

こちらはおそらくコーパル(まだ若い琥珀)

“おそらく”というのは、ただのプラスチックとの判別が難しいからで、
熱した針を当てると飴状に溶けたり、塩水に入れると浮く為コーパルと判断しました。

琥珀は、樹液が化石化してできあがるものです。
古代の虫が封入された琥珀はジュラシックパークなどでもできてきましたね。
コパルと琥珀、どれほどの年月の違いがあるかというと、コパルは数百万~数万年前。琥珀は二千万年前からだそうです。
正直はかない人間の身ではそこまでいくと誤差のような気すらしますが。





(土器片)

こちらは川から海へ流れてきたであろう土器の欠片。
海にあるものは破片も小さく、擦れてしまっているのであまり希少性はありませんがロマンがあります。
博物館で見てもらったら、弥生時代の装飾壺や室町時代の甕の欠片などでした。

植木鉢や瓦のかけらとの見分け方としては模様と軽さ、砂利の混ざり具合くらいでしょうか。



今回は海岸で観察した石を紹介しましたが、地域によってその種類は全く変わってきます。
地学の勉強にもなりますので、皆さんもたまに足元の石を見てみてはいかがでしょうか。
(繰り返しますが観察は法令にしたがってください)


では、また。