2021/07/30 08:53

皆さんこんにちは!

突然ですがこの蜂蜜ゼリーか飴のような商品、なんだかわかりますでしょうか?




ある日の休憩時間のお散歩中、わが社の敷地の片隅に置かれていたこの石を見つけました。

『エジプト石』という名前で置かれていたこの石。
手に取ってみるとクォーツの様な結晶体、しかしながら感触はなめらか。



取り出してみると様々な結晶体が出てきます。
色も白、オレンジ、黄色と飴細工のように綺麗で、表面に虹色がでているものもありました。
濡れると透明度が増して美しいです。



見れば見るほど心を揺さぶりますが、私はエジプト石という名前は聞いたことありません。
上司に聞いてみましたが、ずいぶんと以前に仕入れた品のため分かりません。

一体なんの石なのか!?

引っ張りたくないので速攻で結果をお伝えすると、【方解石】、別名【カルサイト】です。


判明させる為まずネットでエジプトで採れそうな白色透明の石を絞り、
おそらく、透明石膏か方解石、または、廉価なクォーツであろうというところまで検討を付けました。

カルサイトかどうかを判定するのは鉱物の中では比較的容易で以下の3つで判別できます。

・硬度(モース)
・複屈折
・塩酸による溶解の確認

まず、爪でが傷がつかないので透明石膏ではないことはわかります。
クォーツもとても固いので違うと思いますが・・・。

次に複屈折の有無。



び、微妙・・・・・。
複屈折は一番ハッキリと判別できる方法ですが、透明度が低いためかぼんやりとしか観測できません。
(ヴァイキングは透明度の高いものを【太陽の石】と呼び、この複屈折を方位磁針代わりにしていたといわれています)


菱面体晶(マッチ箱をつぶしたような形)が多いことからも完全にカルサイトですが、素人には発表できるほどの自信が持てません!



そこで、決定打をうつため破片で塩酸による実験を行うことにしました。
使用するのは酸の実験のオトモ、サンポールです。
(最近あんまりみませんね、売れている場所も少ないので見つけるのが大変でした)

カルサイトの主成分は炭酸カルシウムです。
そのため、塩酸と反応すると塩化カルシウム、二酸化炭素と水になり、激しく発泡しながら溶けてなくなります。
( CaCO3 + 2HCl → CaCl2 + H2O + CO2 )

換気のいい場所でマスクを装着し、実験してみます。




激しく発泡して溶け始めました。カルサイトと断定して問題なさそうです。

この目ではっきりと見ることができて満足!


ちなみに、成分的には白色・透明の物と比べて、
黄色・オレンジのものは鉄分を含んでいるそうです。



マンガンを含むとピンク、ニッケルを含むと緑、ストロンチウムを含む場合青くなります。
水色や緑のカルサイトは、ストーンショップでもよく見ますね。

古代エジプトでは建材や、王墓の副葬品・石像にも使用するなど重宝されていたらしいですが、
現代の貴石界隈では、エネルギーバランスを整える石ともされているようですね。

そんなこんなでカルサイトの多彩な性質を知ることができ、
せっかくなので商品としてネットショップに並べることにしました。
(個人的にはただ石の話をするきっかけが欲しかっただけでもありますが・・・)


商品ページの写真も気合を入れたので美しさが伝わると思います。
よかったら覗いて癒されてくださいね!

ではまた!